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耐火物製造工場での省エネの取り組みが「2024年度(令和6年度)省エネ大賞」を受賞 2025年02月03日
NGKアドレック株式会社(社長:内藤 昭仁 本社:岐阜県)は、このたび、日本ガイシ株式会社 製造技術本部 グローバルエンジニアリングセンター 製造支援センター 省エネ推進グループの支援のもと一般社団法人省エネルギーセンターが主催する「2024年度(令和6年度)省エネ大賞」省エネ事例部門において、資源エネルギー庁長官賞(産業分野)を受賞しました。
省エネ大賞は、事業者や事業場などで実施した他者の模範となる優れた省エネの取り組みや、省エネルギー性に優れた製品・ビジネスモデルを表彰するものです。
このたびの受賞は、コロナ影響による原単位悪化やエネルギー価格高騰による業績悪化をきっかけに省エネワーキンググループを再発足させ、全社横断的な省エネ活動を強化しました。
まず現状のムダから取り組み、長年慣習的に行われていた操業条件等のゼロからの見直しやこれによる製造工程の設備統廃合などにチャレンジし省エネ効果をあげた点等は、他社の参考となる取り組みとして評価されました。
省エネ取組みは、Step1(ムダ・モレの削減)、Step2(条件適正化)、Step3(水平展開/統廃合)の3段階で活動を進めました。
Step1(ムダ・モレの削減)
省エネ基本活動のムダ・モレ調査のためパトロールを開始し消費電力量データを解析しながら、コンプレッサー等の削減アイテムを抽出して改善を行いました。
Step2(条件適正化)
焼成曲線の現状把握をしたところ、焼成時間100%中、脱脂工程が33%と多いため、 熱重量測定を行い、技術的な根拠に基づき条件を確定。その結果、脱脂工程を11%へと短縮完了。また、窯詰め数増にも着手し、製品と棚板との空間を削減し、5段⇒7段へと詰め数UPを行いました。
Step3(水平展開/統廃合)
これまでの活動の水平展開として、全てのガス炉のガス使用量を確認し、改善を実施。また、焼成炉の統廃合(ガス炉から電気炉へ変更、ガス炉でも原単位のより良い炉へ変更)を行いました。
NGKグループは2021年4月に策定した「NGKグループ環境ビジョン」で、2030年度のCO2排出量を2013年度に比べ50%削減し、2050年までにネットゼロを目指すことを掲げています。当社は今後もエネルギーの効率的な利用を進め、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していきます。