省エネルギー型耐火物の
設計を可能にする新素材
【SiC質】NEWSIC(ニューシック)
耐火物の強度を左右しているのは、気孔の大きさと量。炭化ケイ素の気孔を金属シリコンで埋めることで、気孔率をゼロに限りなく近づけたのが、日本ガイシが開発したNEWSIC(高強度SiC系耐火物)です。NEWSICは従来のSiC系耐火物の5倍の強度を持ち、耐酸化性、耐久性にも優れているため、高温雰囲気下でも長期間使用することが可能です。また強度が極めて高いので、肉薄・軽量の省エネルギー型耐火物の設計に適しています。
製品の特徴
高強度
常温から高温まで、従来のSiC系耐火物の5倍の強度を維持。製品焼成のための窯道具重量の半減が可能(詰め量UP、省エネルギー)。
高熱伝導性
銅やアルミニウム金属と同程度の熱伝導率(従来耐火物の約10倍)。急激な温度変化にも耐えるため、焼成時間の30~40%短縮も可能。
高耐酸化性
加熱されると、表面に薄い酸化保護膜が自然形成(損傷しても再生)。酸化劣化がほとんど発生しないため、寿命が延長、3~10倍の実例もあり。
複雑形状が可能
接合が可能で複雑形状ができるため、高精度な製品設計が可能。製品製造プロセスでの治具としても使用できる(半導体、液晶、自動車など)。
加熱効率が高い
遠赤外線放射率が高く、完全黒体に近い。熱放射体として用いると、製品加熱の効率が極めて高い。
導電性がある
電気伝導性があるため、静電気を帯びにくい。ほこりなどが付着し難くクリーンルーム内での使用にも適する。