製品情報

【SiC質】NEWSIC(ニューシック)

概要

省エネルギー型耐火物の設計を可能にする新素材

薄肉セッター、ロール、ビームの外観イメージ

耐火物の強度を左右しているのは、気孔の大きさと量。炭化ケイ素の気孔を金属シリコンで埋めることで、気孔率をゼロに限りなく近づけたのが、日本ガイシが開発したNEWSIC(高強度SiC系耐火物)です。NEWSICは従来のSiC系耐火物の5倍の強度を持ち、耐酸化性、耐久性にも優れているため、高温雰囲気下でも長期間使用することが可能です。また強度、熱伝導性が極めて高いので、肉薄・軽量の省エネルギー型耐火物の設計に適しています。

特長

材質特性

従来のSiC耐火物が50MPa耐久するのに対し、NEWSICは250MPaと強度な耐久性を持っています

高強度(曲げ強さ)による薄肉化でCO2削減と省エネルギー化に貢献

常温から高温まで、従来のSiC系耐火物の5倍(250MPa)の強度を維持します。製品焼成のための窯道具重量の半減(薄肉)が可能であり、製品詰め量アップ、省エネルギーに有効です。

従来品の熱伝導率が20 W/(m・K)であったのに対し、NEWSICは熱伝導率を180 W/(m・K)まで向上させました

高い熱伝導性により、焼成時間の短縮を実現

銅やアルミニウムなどの金属と同程度の熱伝導率(従来耐火物の約10倍)で、急激な温度変化にも耐えるため、焼成時間の30~40%短縮も可能です。また、急昇温・急冷却に耐えて、かつ、セッター面内の均一化にも優れています。

従来品の寿命が1 年であるのに対し、NEWSICは寿命を10 年まで延ばしています

高い耐酸化性により、耐火物の高寿命化を実現

加熱されると、表面に薄い酸化保護膜が自然形成(損傷しても再生)され、酸化劣化がほとんど発生しないため、寿命を3~10倍に延ばすことができます。

形状特性

NEWSICは最大3m40cmの長尺パイプ形状耐火物を製造可能です。160cmの人間モデルを横に並べて比較しています

長尺品製作が可能なため幅広い用途に活用可能

従来のセラミックス製耐火物では長尺のパイプ形状耐火物の製造は困難でしたが、高強度を強みとするNEWSICを用いることにより、長尺品の実現が可能になりました。SUS製・カーボン質・アルミナ質などの耐火物代替品としてNEWSICは活躍の幅を拡大しています。

採用例

採用例
パイプ形状 例1 外形Φ55×3,400mm
パイプ形状 例2 外形Φ130×300mm
複雑形状品の外観イメージ

セラミックスの接着技術により複雑形状品製作が可能

日本ガイシ独自の接着技術(SiC生地を用いた接着)により強固に接着することで、複雑な形状の耐火物を製作できるため、高精度な製品設計をすることが可能です。

各種コーティングにより製品との化学反応を抑制

表面にアルミナコートやジルコニアコートを施すことで、焼成時における製品との直接的な化学反応を抑制できます。これにより、反応生成物の発生や製品表面の劣化を防ぎ、焼成品質の安定化に寄与します。

コーティング技術(スプレーコート、溶射)についてはこちら

※日本ガイシ(株)Webサイトへ移動します。

特性表

NEWSICの特性表データは、以下のボタンよりダウンロードください。

製品事例

薄肉セッター

NEWSICの薄肉セッターのイメージ

肉抜きラック

NEWSICの肉抜きラックのイメージ

36穴ラック

NEWSICの36穴ラックのイメージ

超軽量ラック

NEWSICの超軽量ラックのイメージ

ロール

NEWSICのロールのイメージ

プレート

NEWSICのプレートのイメージ

ビーム

NEWSICのビームのイメージ

ビーム

NEWSICのビームのイメージ

ビーム

NEWSICのビームのイメージ

複雑形状例

複雑形状例のイメージ
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